内装材のお手入れ

高性能住宅『FPの家』での内装材の役割は、室内を装飾する材料としてだけではなく、快適な熱を蓄えてくれる材料として輻射暖房としても機能してくれます。熱を逃がさずそこに溜まるということは無垢の床材なら乾燥しやすくなる一面もあります。

それだけにこまめなお手入れをすることが長持ちさせるコツと言えます。24時間換気で室内が汚れにくく、掃除がしやすいというメリットもありますのでいつもキレイにしておきたいものですね。

床材のお手入れ

泥や砂などがついた時は、すぐに拭き取りましょう。そのまま踏みつけてしまうと、傷になります。家具を置く場合は、床を傷つけないようにイスゴムやゴムパッキンなどで保護すると良いでしょう。テーブル、イス、その他の重い物を移動する時は床の上を引きずらないようにします。

カーペットなどを上に敷いている場合は、その下が湿りやすくホコリが入り込むとすぐにツヤを失ってしまいますので、時々カーペットをはがし掃除しましょう。

ふだんは掃除機やほうきで、ホコリやゴミを取り、そのあと雑巾などで軽く拭くようにし、できるだけ水拭きは避けます。水拭きを繰り返すと、フローリング材の場合、表面の保護膜がはがれてしまったり、無垢材の場合は黒ずみやささくれの原因となります。水拭きは必要最低限に留めましょう。汚れのひどいところは、薄めた住まいの洗剤液(マイペットなど)で、雑巾を固く絞って拭き取り、乾いた布でから拭きします。

フローリング材

●汚れ・傷ができてしまったら

普段は、水や食べ物をこぼしてもその場ですぐ拭き取れば問題はありません。定期的にワックスをかけるようにしましょう。また、ウレタン塗膜の寿命は20年から30年で、経年変化により日焼けや塗膜が傷ついてその部分から水分などが浸透するようになると表面がざらついてきます。その際には、専門業者によるウレタン再塗装が必要となります。

無垢材

●汚れがついてしまったら

醤油などは、すぐに水拭きすることが一番です。クレヨン、マジックなどの汚れはメラミンスポンジで軽くこするか、歯磨き粉を古歯ブラシにつけて落としましょう。汚れを落とした後は必ずワックスで保護をしましょう。

●傷ができてしまったら

無垢材はフローリング材に比べて傷はつきやすいものです。多少の傷は気にせずとも、物を落とした場合のヘコミなどは水分を含ませたティッシュを置いてスチームアイロンを充てるとある程度もとに戻ります。床材が割れてしまったら、補修用のパテが必要になります。この場合も補修後は必ずワックスで床を保護してください。