夏の暮らしの工夫

日本一暑い夏を快適に過ごす

埼玉県熊谷市や群馬県館林市など日本一の暑さを争う地域もある北関東。場所によっては、冬より夏こそ、より快適に過ごしたいと思われてる方も多いかもしれませんね。

断熱・気密性能が高い『FPの家』の蓄熱保温効果は、冬場のみならず夏場もその効果を発揮します。室内を冷やした涼しい快適な冷熱を床・壁・天井に蓄えて保冷してくれます。室内に屋外の暑い熱が浸入したとしても壁に蓄えられた冷熱を放射して涼しさを与えてくれるでしょう。

夏場に快適に感じる温度は室温26℃〜29℃、湿度50%〜60%と言われています。そうすると暑すぎもせず、寒すぎることもないストレスのない暮らしが実現できます。

エアコンの使い方、日射遮蔽、通風を効果的に行うことで、猛暑の夏でも高原のような爽やかな暮らしを目指してみましょう。

夏を快適に暮らすために

エアコンの賢い使い方

エアコンは、基本的に24時間運転が賢い使い方です。24時間運転というと電気代がかかる、省エネにならないと思われるかもしれませんが、実際には室温を28℃と設定しエアコンを稼働させると設定温度になった時点でエアコンは待機運転となり停まった状態が続くことになります。エアコンは大きな機器よりも小さなエアコンの方が冷房効率は高い傾向にあります。また1台でフル稼働させるよりも、複数台で弱運転させた方が少ないエネルギーで家全体を冷やすことができるでしょう。

体の床・壁・天井に設定した涼しい温度が蓄熱されるまでに数日かかる場合もあります。エアコンが待機状態に入るまでエアコンの性能や台数、間取り等の環境により時間は異なります。家の床・壁・天井が保冷状態に入ると、エアコンが停まっているのに涼しいという状態にすることも可能になりますので、エアコンの風があたるのを心地よく思わない方にも快適な過ごし方と言えます。

日射遮蔽は外部で行う

冬は自然の恵みとなる太陽日射も、夏は一転、脅威の存在となってしまいます。近年、地球温暖化が進み、猛暑日の日数は毎年更新されています。この夏の陽射しを上手に遮ることが、冷房の効率をあげ快適に過ごすために重要となります。

日射遮蔽は、窓の外側で行いましょう。建物の形状を簡単に変えることはできませんが、簡単な外部遮蔽でも大きな効果を発揮します。

日射対策は家の南面、西面に必要になりますが、南北の軸線が斜めにずれている場合は、東面や北面にも必要になる場合もあります。敷地に余裕があるなら、南面には植え込みや芝生を張ると、夏の陽射しの照り返しをやわらげることができます。また落葉樹を植えておくと、夏には葉が陽射しをさえぎり、冬は落葉するので、陽射しをいっぱいに取り入れることができます。

打ち水も地面の温度上昇抑制に効果があります。グリーンカーテンに霧吹きで水をかけてあげても効果があり、涼しく過ごせるでしょう。

●建物の形状、立地による遮蔽
(1)軒の出による遮蔽
(2)バルコニーの出による遮蔽
(3)庇の出による遮蔽
(4)庭の植栽、落葉樹による遮蔽
●建物の後付けによる外部遮蔽
(1)すだれ、よしず
(2)オーニング
(3)外付けブラインド
(4)シェードネット
(5)つた科の植物(藤棚、ヘチマ、ゴーヤ等)によるグリーンカーテン

気持ちの良い風を取り入れよう

夏場を快適に過ごす手段のひとつとして、外の涼しい風を取り入れる方法もオススメ。外気温が室温よりも低くなった状態の時に、窓を開けて風を通すと、涼しさを感じられると共に、室内にこもった熱を外に逃がしてくれます。この時重要なのは、風の入口と出口、進む方向を知っておくことです。また、下の位置の窓から風を入れ、離れた上の位置にある窓から逃がす立体通風をするとよいでしょう。

外気温が低い時期や時間に、住まわれている地域によく吹く風向き(卓越風向といい、地域や時期、時間により異なります)がわかるようになると、どこの窓を開けておくと風通しがよくなるかがわかるようになります。普段の風向きがわかると、外開き窓に心地良い風を当てて、室内に取りこむことも可能となります。

ただし、どの状態を快適と感じるかは千差万別。

風を取り入れずに夏は窓を閉め切った状態でも、日射遮蔽を行い、上手にエアコンを運転することで快適に過ごすことが出来ます。快適さの基準は人それぞれですので、いろいろと試しながら自分に合った快適な暮らし方を見つけてください。